ピッコマで独占配信中のマンガ「悪女を殺して」(原作 Your April先生、漫画 Haegi先生)29話のネタバレをご紹介しています。
前話のあらすじ
アレクトと入場し、エリスとドレスが同じだと気がつきショックを受けるヘレナ。
どう言うことかと尋ねる皇帝に、先にアレクトと話したいと言うエリス。
死にたいと思っている私を傷つけようとしても無意味だと言います。
一方、外に飛び出したヘレナはエリスに泣きながら謝ります。
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悪女を殺して 29話のネタバレ
ドレスがエリスと同じだと、本当に知らなかった言うヘレナ。
彼女は彼女なりに傷つき困惑しつつも、止まらない涙を流しながらただただエリスにそのことを謝るのでした。
もう泣きませんからと言って繰り返し謝罪をするヘレナの姿をじっと見つめるエリス。
ヘレナにこのドレスを着せた男も
彼女を成人式にに連れて来た男も
エリスに謝ることはなかった・・
しかし、最も弱い立場だと言う事で謝るのはいつもヘレナの役割なのだと感じたのです。
エリスはこれまで、ヘレナは何の苦労もなくただ幸せなのだと思っていました。
しかし、その手に傷はないにせよ胸中に傷が無いとは言えないと思ったのです。
・・・よ。
小さく自分に投げかけられた言葉が聞こえ、顔を上げてエリスを見つめるヘレナ。
泣きたい時には泣いてもいいのよ―
思いがけない言葉にヘレナはエリスは一瞬涙が止まり、その耳を疑います。
エリスは今もヘレナが嫌いです。
しかし、これ位の言葉はかけてあげてもいいのではないかと思ったのでした。
エリスは近くのベンチに移動しドサリと座ると、アナキンにお酒を持ってくるようにと命じました。
畏まりましたと声がし、姿こそ見えなかったもののやはり近くにいたのだと感じるエリス。
しばらくすると、何も食べていなかったエリスに対し、お酒の他にカナッペをトレイに乗せアナキンが戻ってきました。
あなたは飲まないのかと聞かれ、命令があれば飲むが勤務中は禁酒だというアナキン。
しかし命令だとしてもそれが重要だとは思えないと言うと、エリスはアナキンの顎を持ち上げ、それを判断をするのは私だと言います。
肝に銘じますと答えるアナキンに、冗談だったのにと思わず吹き出すエリス。
そして望まないことは強要したりしないと言うと、あなた自身の話をしてとアナキンに促します。
(どうせ運命を共にするのなら、小説にはない「完璧な外伝を知っておきたい・・)
少し考え、アナキンは口を開きます。
自分は孤児であり、そうなった事情は知らないし重要だとも思っていないと。
乞食以外に稼げる年齢になると孤児院を出て、エリスも会ったあの子に出会ったと言います。
そう言えばまだ名前を知らないわと、あの子の名前をアナキンに尋ねるも、自分で伝えるのを楽しみにしているため今は言えないと言われてしまいます。
エリスは話を変え、騎士以外になりたかったものは無いのかと聞きました。
すると、学ぶ機会も無かったために頭を使う仕事は選ばす、周囲との関係を気遣うタイプでも無いため傭兵でもないと思ったと言うアナキン。
しかしエリスに選ばれなかったら、傭兵になっていたかもしれないと言いました。
そんなアナキンに、あなたなら己の道を行き、誰の者にも留まらない流浪の騎士も似合いそうだと言うエリス。
アナキンと並んで座り、星空を眺めると星座のことを尋ねるエリス。
北斗七星とカシオペア座、そして目の前のさそり座も位なら知っていますと夜空を指さすアナキン。
エリスはもっと聞きたいと言うと、自分が死んで元の世界に戻ったら、アナキンやここにいる人はどうなるのだろうかと考えます。
罰を受けるのか、死ぬのか・・
私は罪なき人たちをあとどれ程犠牲にするのか
エリスに言われるがまま夜空を見上げて星たちの説明をするアナキンが、だんだんと小説の中の人物なだけとは思えなくなってきます・・
どうしよう・・
その時ふと、アナキンがどうかされましたかとエリスに尋ねます。
いいえ
エリスはハッキリと答えると、いっそのこと星たちが全て落ちてきて世界ごとなくなってしまえばよいのにと思うのでした。
屋敷に戻り、エンマにランドルに行くと伝えるエリス。
ランドル地方にはミジェリアン家の別荘がなく、監視の対象から外れます。
エリスは先日の成人式での事件を利用し、傷心旅行と言う名目で出かけることにしました。
準備など身の回りの世話をやくエンマですが、エリスは彼女が自分のことをもうここへは戻ってこないと心配していることが手に取る様に分かります。
必ずお戻りくださいませと言う言葉を繰り返して見送るエンマ。
ですがエリスは、この子は私ではなくエリスを慕っているのだと肝に銘じます。
初めての運行ということもあり、駅のホームには人だかりが出来ていました。
上からぼんやりそれを眺めているとアナキンがやってきました。
自分の指示した通りにやったかと確認するエリス。
アナキンは頷き、停車駅全ての切符を購入したと言いました。
こうすることで、追跡されてもすぐには見つからないだろうと言うエリス。
間もなく列車が出発すると言うアナウンスを聞き、アナキンに荷物を運ばせると早速乗車しました。
すると特等席を担当する従業員はエリスの姿をも見るなり挨拶をしました。
一息ついてお茶を飲むエリス。
堅物のミジェリアン侯爵の令嬢が魔道列車を利用することは、無事に目的地に辿り着けば人々にとって大きな宣伝になることでしょう。
(もちろん途中で消えるけど・・)
この旅行でエリスは、皇室、侯爵など三者を苦しめると考えていたのでした。
悪女を殺して 29話の感想
エリスの一言はヘレナにとって救いともなったのではないかと思いました。
そして幼少期の事や星のことなど様々な話をするアナキン。
小説の中の人物、特にエリスにとってアナキンはどんどんその存在感を増しているようです。
心の変化、揺らぎを感じますね。
そして、いよい列車が出発しました。この度で苦しめることになる、三者・・ あと1人は誰なのでしょうか?
まとめ
今回の記事では、悪女を殺してネタバレ29話(ピッコマ)あらすじと感想をご紹介いたしました。
今後の展開も随時更新していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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